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2026/7/13 (月)更新

フロントエンドエンジニアはやめとけ?きついと言われる理由

# ITエンジニア# フロントエンドエンジニア# 将来性# 未経験# スキルアップ# キャリアアップ
フロントエンドエンジニアの働き方「やめとけ」と言われる理由とは?
監修者:茂神 徹

「フロントエンドエンジニアはやめとけ」「オワコン」といった声を耳にして、将来への不安を感じていませんか?

結論から言えば、フロントエンドエンジニアがすぐに不要になる可能性は低いと考えられます。ただし、AIの進化により「コードが書けるだけ」では生き残りが難しくなりつつあるのも事実です。求められる役割が高度化・多様化しているため、従来のスキルセットだけでは通用しにくくなっている可能性があります。

この記事では、フロントエンドエンジニアが「やめとけ」と言われる理由から、AI時代に生き残るためのキャリア戦略までを解説します。

この記事のトピックス
  • 「やめとけ」「きつい」と言われる具体的な理由と、働き方の工夫で対処できる可能性
  • AI時代におけるフロントエンドエンジニアの将来性とAIを強力な相棒として活用するキャリア戦略
  • 未経験からフロントエンドエンジニアを目指すための具体的なステップと、研修・配属サポートのある働き方
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フロントエンドエンジニアの仕事内容と役割

フロントエンドエンジニアとは、WebサイトやWebアプリケーションにおいて、ユーザーが直接見て操作する部分の開発を担うエンジニアです。ブラウザ上で動作するシステムの構築を担い、ユーザー体験(UX)に直結する重要な役割を担っていると言えます。

主な業務内容

具体的な業務としては、以下のようなものが挙げられます。

  • デザイナーが作成したデザインをHTML、CSS、JavaScriptで再現する
  • ユーザーの操作に応じた動的な処理を実装する
  • バックエンドAPIと通信し、データを画面に反映させる
  • スマートフォンやタブレットなど様々なデバイスへの対応
  • Webサイトのパフォーマンス最適化やアクセシビリティへの配慮

近年では、ReactやVue.jsなどのモダンなフレームワークを活用した複雑なWebアプリケーション開発が主流となっており、求められるスキルレベルは高度化する傾向にあります。

類似職種との違い

フロントエンドエンジニアと混同されやすい職種として、Webデザイナーやマークアップエンジニア(コーダー)がありますが、担当領域が異なる場合があります。

職種主な役割求められるスキル
Webデザイナー視覚的なデザインの作成Figma、Photoshopなどのデザインツール
マークアップエンジニアデザインのHTML/CSS化HTML、CSS、軽度のJavaScript
フロントエンドエンジニア動的なWebアプリケーションの開発JavaScript、React/Vue.js、TypeScript

フロントエンドエンジニアは、マークアップエンジニアのスキルに加え、JavaScriptやモダンフレームワークを活用した高度なプログラミングスキルが求められる点で大きく異なる場合があります。

やめとけ・きついと言われる理由

インターネット上で「フロントエンドエンジニアはやめとけ」といった意見が見られる背景には、日々の業務で直面する苦労や、急速な技術変化への不安が存在すると考えられます。

技術の移り変わりが激しい

フロントエンド開発の領域は、IT業界の中でも特に技術の進化スピードが速いと言われています。 JavaScriptのフレームワーク(React、Vue.js、Next.jsなど)は頻繁にアップデートされ、開発の考え方や手法が大きく変わることも珍しくありません。さらに、ビルドツール(ソースコードを本番環境向けに変換・最適化するためのツール。Viteやwebpackなどが代表的)や状態管理ライブラリ(アプリケーション内のデータの状態を一元的に管理するための仕組み。ReduxやZustandなどが知られている)など、周辺技術も絶えず変化している傾向にあります。 一度習得したスキルが数年程度で陳腐化する可能性があり、常に学習し続けるプレッシャーは、人によっては負担となる場合があります。日々の業務に追われる中で学習時間を確保することは容易ではなく、終わりのない学習サイクルに疲弊を感じる人もいるようです。

AIによる代替の懸念

近年、ChatGPTをはじめとする生成AIツールの進化により、フロントエンドエンジニアの仕事に影響が出るのではないかという懸念が広がっていると考えられます。 AIは、条件を具体的に伝えることでコード生成を支援できるようになりつつあります。ただし、設計意図の整理や出力内容の検証は人間側に求められます。また、HTML/CSS/JavaScriptは学習教材や公開コードが多く、AI支援の対象になりやすい領域でもあります。 そのため、「指示通りにコードを書くだけ」の業務はAIに代替されるリスクがあるという懸念が、「やめとけ」と言われる要因の一つとなっている可能性があります。

幅広い専門知識が求められる

フロントエンドエンジニアの業務領域は「見た目を作るだけ」ではない場合があります。

  • UI/UXデザインへの理解
  • バックエンドとのAPI連携設計
  • Webアクセシビリティ対応
  • セキュリティ対策
  • パフォーマンス最適化

これらの幅広い専門知識が求められます。小規模なプロジェクトでは、ディレクションやデザイン業務を兼任することもあり、本来の開発業務以外のタスクに追われる場合もあります。

他職種との板挟みの可能性

フロントエンドエンジニアは、開発現場においてデザイナーとバックエンドエンジニアを繋ぐ「橋渡し役」となることがよくあります。 デザイナーが求める「理想のビジュアル表現」と、バックエンドエンジニアが主張する「技術的な制約」という、相反する要求の間で調整を行う必要がある場合があります。双方の意見を調整し、プロジェクトを円滑に進めるためのコミュニケーション能力が求められ、この調整業務が負担となることもあるようです。

業務が集中しやすい傾向と働き方の工夫

フロントエンド開発は、プロジェクトの終盤に行われることが多く、デザインの決定遅れやバックエンド開発の遅延の影響を受けやすいポジションと言えます。リリース直前の仕様変更などにより、一時的に業務が集中しやすい傾向があるのも実情です。 しかし、契約形態によっては労務管理面での配慮が期待できる場合もあります。 SES(準委任契約)は、エンジニアが所属企業と準委任契約に基づいてクライアント先で技術支援を行う働き方です。業務の指揮命令権はクライアント側にはなく、所属企業を通じた労務管理が行われます。 一方、正社員型派遣(正社員登用型の派遣)は、派遣元企業の正社員として雇用されながら、派遣先企業で業務に従事する形態です。派遣元企業と派遣先企業の双方で勤務状況を確認する体制がある場合もあります。ただし、労務管理体制や残業時間は企業・配属先により異なるため、事前確認が重要です。 また、一部の環境では「見た目を作るだけの簡単な仕事」と誤解され、高度なスキルを要求されるにもかかわらず適切に評価されにくいと感じるケースもあるようです。

フロントエンドエンジニアの将来性と需要

AIの進化が著しい近年ですが、フロントエンドエンジニアの将来性は決して悲観的なものではありません。

AI時代でも人間が必要な領域と「AIの相棒化」

AIはコードの自動生成など定型的な作業を効率化しますが、人間の感情や複雑な状況を考慮した判断は依然として人間のエンジニアの専門性が発揮される領域と言えます。具体的には以下の業務はAIによる完全な代替が難しいと考えられます。

  • ターゲットユーザーの深層心理やビジネス目標を理解したUX設計
  • 曖昧な要件から顧客の真の意図を汲み取るコミュニケーション
  • プロジェクト全体を見据えた技術選定と意思決定

また、近年の開発現場ではAIコーディングツールを「強力な相棒」として活用する開発現場も増えています。 AIがコーディングをサポートしてくれるため、未経験からでも高度な技術にキャッチアップしやすくなっている面があり、これからフロントエンドエンジニアを目指す人にとっては追い風になる可能性があります。ただし、学習補助としては有効ですが、AI出力を理解・修正するための基礎力は必要です。AIが生成したコードの意味や妥当性を自分で判断できるだけの土台がなければ、かえって誤った実装に気づけないリスクもあるため、基礎学習をおろそかにしないことが大切と考えられます。

市場の継続的な拡大予測

企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速する中、WebサイトやWebアプリケーションはビジネスの基盤としてますます重要になっていると考えられます。 さらに、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチなど、インターネットに接続するデバイスは多様化しています。これらの多様なデバイスに対して最適なインターフェースを提供できるエンジニアの需要は、今後も拡大し続ける可能性があります。

デジタル人材の不足傾向

経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、IT人材は2030年には最大で約79万人程度が不足すると予測されています。 特に、モダンなフレームワークを使いこなし、UI/UX設計やバックエンドとの連携まで考慮できる「スキルの高いフロントエンドエンジニア」は不足している傾向にあります。AIツールを使いこなしながら高い生産性を発揮できるエンジニアに対する需要は、当面続くと考えられます。

市場価値を高めるキャリア戦略

AIがコードを書く時代において、フロントエンドエンジニアが市場価値を維持していくためには、単なる「コーダー」からの脱却が必要になる可能性があります。

スキルの掛け算で希少性を

「フロントエンドの技術しか分からない」という状態は、今後のAI時代においてはリスクが高まる可能性があります。自身の市場価値を高めるためには、他の領域のスキルを掛け合わせることが効果的と考えられます。

キャリア方向性習得が期待されるスキル
フルスタックエンジニアバックエンド言語、データベース、API設計
デザインエンジニアUI/UXデザイン、ユーザーリサーチ
テックリードアーキテクチャ設計、チームマネジメント

何を作るかを考える視点

これまでのエンジニアは「与えられた要件をどう実装するか」に重きを置いてきた傾向があります。しかし、AIが実装をサポートするようになると、「そもそも何を作るべきか」という上流工程の視点がより重要になる可能性があります。 ビジネスの目的を理解し、どの機能から開発すべきか優先順位を判断する能力や、ユーザーの課題を解決するための機能提案を積極的に行う姿勢が大切です。「言われた通りに作る」のではなく、プロダクトの価値向上にコミットできるエンジニアが評価される傾向にあります。

普遍的なスキルの向上

特定の技術やフレームワークに依存しない、普遍的なエンジニアリングスキルを磨くことも大切と考えられます。

  • アウトプットの習慣化:技術ブログの執筆やGitHubでのコード公開を通じて、自身の専門性を可視化する
  • 英語力の習得:最新の技術情報は英語で発信されることが多いため、情報収集能力の向上につながる
  • 基礎知識の体系化:ネットワーク、セキュリティ、データベースなどのIT基礎知識を学ぶことで、応用力が高まる

フロントエンドエンジニアに向いている人

フロントエンドエンジニアの仕事は、適性によって向き不向きが分かれる傾向があります。

向いていると考えられる人

フロントエンドエンジニアに向いている可能性がある人の特徴として、以下のようなものが挙げられます。

電球アイコン

新しい技術への探求心がある人:技術の移り変わりが早いため、常に最新のトレンドを追いかけることを楽しめる人

ユーザー視点で考えられる人:「どうすれば使いやすいか」を常に考え、細かい部分に気づける繊細さを持つ人

地道な作業を楽しめる人:原因不明のバグをパズルのように解き明かす過程にやりがいを感じられる人

チームでのものづくりが好きな人:デザイナーやバックエンドエンジニアと協力して一つのプロダクトを作ることに喜びを感じる人

苦労する可能性がある人

一方、以下のような特徴を持つ人は、フロントエンドエンジニアの仕事で苦労する可能性があります。

電球アイコン

継続的な学習が苦手な人:一度技術を覚えたらそれだけで仕事を続けたいと考える場合、変化の激しい環境はストレスになりやすい

コミュニケーションを避けたい人:一人で黙々と作業を完結させたい場合、他部署との調整が多い役割は負担に感じやすい

柔軟性に欠ける人:デザインの制約やシステムの仕様など、様々な条件の中で最適解を見つける柔軟性がないと、チーム開発で衝突しやすい

フロントエンドエンジニアのよくある質問

未経験から目指せますか?

未経験からでも目指すことは十分に可能と考えられます。ただし、最初から高度なWebアプリケーションを一人で作れるようになる必要はありません。 実際の現場では、まずは研修制度が整った企業に入社し、テスト業務や運用保守、あるいは簡単なHTML/CSSの修正といった業務からスタートするケースが一般的です。研修制度や配属後サポートがある企業では、段階的に実務経験を積める場合があります。自身のスキルレベルに合ったプロジェクトから始められる環境かどうかを、事前に確認しておくことが大切です。

年収はどれくらいですか?

経験やスキルによって幅がありますが、IT人材の需要の高まりを背景に、日本全体の平均年収と比較して高い水準にあります。 特に、モダンな技術(React、Next.js、TypeScriptなど)を習得し、上流工程やマネジメントを担える人材であれば、年収約1,000万円以上を目指せる可能性もあります。ただし、未経験からのスタートの場合は平均より低い水準から始まる場合があります。 また、一部の高スキル人材やマネジメント職、フリーランスでは1,000万円超を目指せる場合もありますが、これは平均的な水準とは分けて考える必要があります。

リモートワークは可能ですか?

リモートワーク可能な企業・案件もありますが、直近では出社回帰やハイブリッド勤務の傾向も見られ、未経験では出社前提の方が多い場合があります。 未経験の段階では、周囲に質問しやすい出社・ハイブリッド勤務の方がスムーズに業務に慣れることができる場合もあります。まずは実務経験を積み、その後リモートワーク可能な環境へ移行するというステップも一つの方法と考えられます。

まとめ

フロントエンドエンジニアは、技術の移り変わりが激しく、業務範囲も広いため「やめとけ」「きつい」と言われることがあるようです。また、AIの進化により、単純なコーディング作業は代替されるリスクがあるのも事実と考えられます。 しかし、Webサービス市場の拡大やDXの推進により、高度なスキルを持つフロントエンドエンジニアの需要は依然として高い傾向にあります。 AI時代を生き抜くためには、以下のポイントを意識することが大切と考えられます。

  • AIには難しい「UX設計」や「ビジネス要件の理解」を磨く
  • バックエンドなどの周辺スキルを習得し、希少性を高める
  • 「どう作るか」だけでなく「何を作るか」を考える視点を持つ

変化に柔軟に対応し、継続的に学び続ける姿勢があれば、フロントエンドエンジニアは魅力的なキャリアを築ける可能性があります。

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