
コラム
2026/6/17 (水)更新
ネットワークエンジニアにおすすめの資格10選|取得ロードマップと活用法

監修者:茂神 徹
ネットワークエンジニアとしてキャリアを築きたい、あるいはさらにステップアップしたいと考えているものの、どの資格をどの順番で取得すべきか迷っていませんか。
ネットワークエンジニアの資格は、これからIT業界に飛び込む方にとっては「基礎知識の証明」として、すでに現場で活躍している方にとっては「専門性の深化」や「キャリアの幅を広げるツール」として役立つ可能性があります。計画的に資格を取得していくことで、自身の市場価値を高め、挫折しにくいキャリア形成につなげやすくなります。
本記事では、ネットワークエンジニアにおすすめの資格一覧や難易度、効率的な勉強方法に加え、取得した資格が実際の働き方でどのように役立つ可能性があるのかについても紹介します。
この記事のトピックス
- ネットワークエンジニアにとって資格取得が市場価値向上につながる理由
- 基礎固めから専門分野へ進む段階的な資格ロードマップ
- 働きながら挫折せずに学習を続けるための具体的な方法
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ネットワークエンジニアにおすすめの資格一覧と難易度
ネットワークエンジニアを目指す方やスキルアップを検討している方におすすめの主要資格を比較表でまとめました。それぞれの難易度や学習時間の目安を把握し、計画の参考にしてみてください。
| 資格名 | 難易度目安 | 学習時間目安 | 特徴・概要 |
|---|---|---|---|
| ITパスポート | ★☆☆☆☆ | 約50〜100時間 | IT全般の基礎用語や経営・セキュリティの入門知識を幅広く問う国家試験。T業界の共通言語を身につける第一歩として位置づけられている |
| 基本情報技術者試験 | ★★☆☆☆ | 約100〜200時間 | アルゴリズム、ネットワーク、データベース、セキュリティなどエンジニアに必要な基礎理論を網羅的にカバーする「エンジニアの登竜門」的な国家試験 |
| CCNA | ★★★☆☆ | 約160〜200時間 | Cisco社認定のネットワーク基礎資格。ルーター・スイッチの設定やTCP/IP(インターネット通信の基盤となるプロトコル群)、自動化技術まで実践的なスキルを問い、世界的に評価される傾向がある |
| LinuC | ★★☆☆☆ | 約100〜150時間 | LPI-Japanが実施する日本市場向けのLinux技術者認定資格。Linux OSの基本操作やシステム管理に加え、仮想化技術なども出題範囲に含まれる。国内企業での評価を重視する場合に選ばれる傾向がある |
| LPIC レベル1 | ★★☆☆☆ | 約100〜150時間 | カナダに本部を置くLPIが実施する国際的なLinux技術者認定資格。LinuC Level1と出題範囲は近いが運営団体が異なり、グローバルでの通用性を重視する場合に選ばれる傾向がある |
| CompTIA Network+ | ★★☆☆☆ | 約30時間〜60時間 | 特定メーカーに依存しないベンダーニュートラルなネットワーク基礎資格。ネットワーク設計・運用・トラブルシューティングの基本を幅広くカバーしている |
| CCNP Enterprise | ★★★★☆ | 約200〜400時間 | CCNAの上位資格で、大規模エンタープライズネットワークの設計・構築・運用に関する高度な知識を証明する。設計・構築へのステップアップを目指す方向けの資格 |
| ネットワークスペシャリスト | ★★★★★ | 約300時間以上 | IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施する高度区分の国家試験。ネットワークの企画・設計から運用・保守まで、専門的な知識と実践力を総合的に問う最難関レベルの資格 |
| 情報処理安全確保支援士 | ★★★★☆ | 約200〜400時間 | IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施する、セキュリティ分野の高度区分国家試験。合格・登録を経て「登録セキスペ」として活動でき、セキュリティ専門家としての資質を国家レベルで証明できる |
| AWS Certified Solutions Architect - Associate | ★★★☆☆ | 約150〜200時間 | AWSのクラウドサービスを活用したシステム設計能力を証明するAssociateレベルの資格。ネットワーク知識と組み合わせることで、クラウド時代のインフラ設計力をアピールできる |
※IT試験の受験料は為替や改定により変動しやすいため、必ず最新情報を各公式サイトでご確認ください。また、CCNAなどの試験範囲には最新のネットワーク自動化技術も含まれるようになっています。
登竜門となるCCNA
CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、ネットワーク機器メーカーであるCisco社が認定するベンダー資格です。ネットワーク機器の基礎知識から、ルーターやスイッチの接続・設定に関する実践的な技術までを網羅しています。 この資格は世界的に評価される傾向にあり、ネットワークエンジニアとしてのキャリア形成において強力な武器となる可能性があります。試験には実機を模したシミュレーション問題も含まれる場合があるため、単なる暗記ではなく、仕組みを論理的に理解することが合格への鍵となります。
基礎を証明する国家資格
国家資格であるITパスポートと基本情報技術者試験は、IT業界で働くための基礎知識を証明する資格として位置づけられています。 特に基本情報技術者試験は、ネットワーク技術だけでなく、コンピュータの仕組み、セキュリティ、データベース、システム開発の基礎など、幅広い知識が身につく点が特徴です。これらの資格は、特定のベンダーに依存しない普遍的なIT全般の能力証明として価値を持つ傾向にあります。
Linux系資格で知識を補完
ネットワークエンジニアのおすすめ資格として、一見専門外に思えるLinux系の資格(LinuCやLPIC)が挙げられることがあります。現代のネットワーク環境において、通信を制御するサーバーの多くはLinux OSで稼働していると考えられるためです。 LinuCやLPICはレベル1からレベル3までの段階的なレベル分けがされており、初心者の方はまず基本操作とシステム管理を問われるレベル1から目指すのが一般的です。
上位資格のCCNPとCCIE
CCNAの上位に位置するCCNP(Cisco Certified Network Professional)や、最高峰の資格とされるCCIE(Cisco Certified Internetwork Expert)は、ネットワークエンジニアとして高度な技術を極めるための資格です。これらは大規模ネットワークの設計、構築、高度なトラブルシューティング能力を証明するものであり、専門的な試験内容となっています。 取得難易度が高い反面、合格すれば市場価値の向上に直結する可能性があります。実務経験が浅い方がすぐに目指すものではありませんが、将来的なキャリアの目標として見据えておくのも良いでしょう。
国家資格とベンダー資格の違い
ネットワークエンジニアの資格は、大きく「国家資格」と「ベンダー資格」の2つに分類されるのが一般的です。それぞれの違いを理解し、目的に応じて取得計画を立てることが大切です。
| 項目 | 国家資格 | ベンダー資格 |
|---|---|---|
| 実施主体 | 国(情報処理推進機構など) | IT企業(Cisco、AWSなど) |
| 特徴 | 普遍的なIT知識や理論を体系的に問う傾向がある | 特定の製品やサービスに特化した実践的スキルを問う傾向がある |
| メリット | 信頼性が高く、基本的に有効期限がない | 実務に直結しやすく、現場での即戦力として評価されやすい傾向がある |
| デメリット | 高度区分試験(ネットワークスペシャリストなど)は実施が年1回程度のものもある。なお、ITパスポートや基本情報技術者試験はCBT方式で随時受験が可能(※試験区分によって実施方式が異なるため、各公式サイトで最新情報をご確認ください) | 受験費用が比較的高額で、数年ごとの更新が必要になることが多い |
IT全般の普遍的な信頼性や基礎知識の網羅性を求める場合は国家資格を優先し、現場で役立つ実践的なスキルをアピールしたい場合はベンダー資格を優先するのが一般的な考え方とされています。
ネットワークエンジニア資格の取得順番

ネットワークエンジニアとしてのキャリアステージに応じて、取得すべき資格は異なります。基礎から段階的にステップアップしていく構成が効率的と考えられます。
基礎から専門分野へ進むステップ
最初の土台作りが今後のキャリアを大きく左右する可能性があります。以下の順番で進めることで、無理なく体系的な知識を吸収しやすくなります。
| ステップ | やること |
|---|---|
| ステップ1 | IT全般の基礎知識の習得 まずはIT業界全体の基礎知識を身につけるために、国家資格であるITパスポートや基本情報技術者試験の学習から始めるのが一つのルートです。これにより、ネットワークだけでなくハードウェアやソフトウェア、セキュリティの基礎概念を理解できると考えられます。すでにこれらの知識がある方は、次のステップから始めても問題ありません。 |
| ステップ2 | ネットワーク技術の専門資格 ITの基礎を把握した後は、ネットワーク固有の技術に特化した資格へ進むのがおすすめです。特にCisco社が提供するCCNAは、ネットワークエンジニアとして取得を検討すべき資格の一つです。これを取得することで、ネットワークの基礎知識と設定スキルを有していることをアピールできる可能性があります。 |
運用から設計・構築への道筋
現在、ネットワークの監視や保守といった運用業務に携わっている方が、設計や構築などの上流工程へステップアップするためには、より高度な資格の取得が役立つ場合があります。 まずはCCNAで基礎を固めた後、その上位資格であるCCNPの取得を目指すのが一般的な道筋と言えます。CCNPを取得することで、複雑なネットワーク環境の構築やトラブルシューティングができる能力を客観的に証明できる可能性があります。 業務レベルに応じて、半年から1年程度の単位で現実的な目標設定を行うことが大切です。
クラウドを見据えた取得の順番
現代のインフラエンジニアにとって、ネットワーク知識とクラウド知識は「車の両輪」と言える存在です。物理的なネットワーク機器だけでなく、クラウド環境におけるネットワーク構築の知識が求められる傾向にあります。 CCNAで物理的な通信の仕組みを学んだ後は、サーバー環境の理解を深めるためにLinux系の資格(LinuCやLPIC)を取得し、その上でAWS認定資格などのクラウド系資格へ進むのが理想的な順番の一つと考えられます。ネットワークとクラウドの両方の知識を持つ「ハイブリッドなスキル」を備えたエンジニアは、多くの企業で高く評価される傾向にあり、魅力的なプロジェクトにアサインされるチャンスが増える可能性があります。
セキュリティを専門にする場合
サイバー攻撃が巧妙化する昨今、ネットワーク技術とセキュリティ技術は切り離せない関係にあります。 基本的なネットワーク資格を取得した後は、CompTIA Security+などの国際的なセキュリティ基礎資格へ進み、ゆくゆくは国家資格である情報処理安全確保支援士などを目指す順番が考えられます。 安全なネットワークを設計・運用できる専門性を高めることは、市場において強みとなる可能性があります。

ネットワークエンジニアのキャリアパスと年収の目安を解説
2026/6/8
ネットワークエンジニア資格の勉強方法|挫折を防ぐ対策とは

働きながら資格取得を目指す場合、学習の継続が大きな課題となることがあります。ここでは、効率的な学習方法と挫折を防ぐための工夫を紹介します。
参考書と問題集を使った独学
ネットワークエンジニアの資格学習において、基本となるのが参考書と問題集を活用した独学です。 まずは自身に合ったわかりやすい参考書を選び、基礎知識をインプットすることが大切です。しかし、参考書を読むだけでは記憶は定着しにくい傾向があります。学んだ内容を問題集で解くアウトプット作業を繰り返し行うことで、理解を深めることが重要です。 国家資格の学習においては、過去問を繰り返し解くことが合格への近道となる場合があります。過去問を通じて試験問題の独特な言い回しや出題傾向に慣れることで、本番環境でも落ち着いて実力を発揮しやすくなると考えられます。
シミュレーターでの実践学習
CCNAなどのネットワーク系ベンダー資格では、単なる知識だけでなく、実際の機器にコマンドを入力して設定を行う実践的なスキルが問われる場合があります。 高価な実機を個人で全て揃えるのは難しいかもしれませんが、Cisco Packet Tracerなどのネットワークシミュレーターを活用すれば、仮想環境で機器の操作を体験できる可能性があります。パソコンの画面上でルーターやスイッチを配置し、ケーブルで繋いで設定を行うことで、現場の業務を想定したスキルを養うことが可能です。
挫折を防ぐための目標設定
挫折を防ぐためには、自身の生活スタイルに合わせた無理のない現実的な計画を作ることが大切です。
- スモールステップでの目標設定:「今週は参考書の第1章を終わらせる」「今日は通勤時間で過去問を約10問解く」といった、達成しやすい小さな目標を設定する
- 完璧主義を和らげる:分からない専門用語にこだわりすぎて学習が停滞することを避け、まずは全体像を把握し、段階的に理解度を上げていく
学習時間を確保するコツ
平日は仕事で忙しく、勉強時間の確保が難しいと感じる方は多いかもしれません。しかし、働きながらでも工夫次第で学習時間を生み出せる可能性があります。 まずは資格試験の受験日を明確に設定し、そこから逆算して月間、週間、そして一日のスケジュールを立ててみましょう。通勤時間や昼休みなどのスキマ時間を活用することが大切です。例えば、スマートフォンで学習できる過去問アプリを利用すれば、短い時間でも効果的なインプットが期待できます。
ネットワークエンジニアが資格を取得するメリット

ネットワークエンジニアにとって、資格取得にはどのようなメリットがあるのでしょうか。実務経験の有無にかかわらず、資格が果たす役割は大きいと考えられます。
転職・キャリアアップで資格が評価される理由
企業側から見ると、資格取得に向けて自主的に学習を進められる人材は、成長意欲やポテンシャルが高いと評価される傾向にあります。特に、実務経験が浅い段階では、資格が知識レベルを客観的に示す重要な手段となる場合があります。また、経験豊富なエンジニアであっても、上位資格やクラウド系資格を取得することで、新たな技術領域への対応力をアピールできる可能性があります。 資格取得が評価される主な理由は以下の通りと考えられます。
- 知識の客観的証明:ネットワークに関する知識を体系的に身につけている証拠となる場合がある
- 学習継続力の証明:資格取得まで努力を継続できたという自己投資の経験を示せる
- 専門性の明確化:自身のキャリアの方向性や得意分野を、第三者にわかりやすく示す手段となる
資格取得で広がる!キャリアアップ戦略
資格を持たずに実務に入ることも可能ですが、早い段階で資格を取得することで、キャリアの選択肢が格段に広がる可能性があります。 たとえば、監視や保守といった運用業務は、システムの全体像を学ぶ貴重な経験であり、エンジニアとしての基礎体力をつける重要なステップと言えます。運用業務に資格の知識が加わることで、「なぜこのアラートが出たのか」を論理的に理解できるようになり、より高度な設計・構築案件へとステップアップするスピードを速められる可能性があります。 すでに設計・構築の経験がある方にとっても、クラウドやセキュリティなど隣接分野の資格を取得することで、対応できる案件の幅が広がり、市場価値の向上につながると考えられます。
資格に関するよくある質問
資格がなくてもネットワークエンジニアになれますか?
資格がなくても就業可能な場合はありますが、資格があった方が評価されやすい傾向があります。 特に実務経験が浅い段階では、資格が「学ぶ意欲」と「基礎知識の習得」を客観的に証明する手段となる場合があります。経験豊富なエンジニアであっても、上位資格を取得することでスキルの幅を示せるため、キャリアの選択肢が広がる可能性があります。
独学とスクール、どちらが良いですか?
個人の学習スタイルや状況によって、適した方法は異なります。 独学はコストを抑えられる一方、自己管理が求められます。スクールは体系的に学べる反面、ある程度の費用がかかります。「約3ヶ月以内にCCNAの取得を目指す」といった目標を設け、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
資格手当はどれくらいもらえますか?
企業によって制度は異なりますが、弊社採用担当による調査では、CCNAで月額約5,000円〜15,000円程度、CCNPで月額約10,000円〜30,000円程度などの手当を支給する企業もあるため、求人を探す際は確認するようにしてください。 また、合格時に一時金として報奨金を支給する制度を設けている企業も存在します。手当に加えて、受験料の全額補助や社内独自の研修施設(実機ラボ)を完備しているケースも見受けられます。こうした福利厚生制度を賢く利用して、持ち出し費用を抑えながらスキルアップするのも効率的なエンジニアの歩み方と言えるでしょう。入社前や面接の際に、資格手当制度や学習支援制度の有無を確認しておくことをおすすめします。
まとめ
ネットワークエンジニアとしてキャリアを築く上で、資格は自身のスキルと意欲を客観的に証明し、次のステージへ進むための強力なツールとなります。実務経験と並行して体系的な知識を補完することで、エンジニアとしての成長スピードは飛躍的に高まると考えられます。 この記事のポイント
- まずはCCNAと国家資格から:ネットワークの登竜門である「CCNA」と、IT全般の基礎を固める「基本情報技術者試験」の取得が、最初のステップとして非常に有効。
- 段階的なロードマップを描く:運用・保守から設計・構築へ進むなら「CCNP」、クラウド時代に対応するなら「AWS認定」や「LinuC」と、目標に合わせた順序での取得が効率的。
- 実機演習とアウトプットが合格の鍵:参考書の独学だけでなく、シミュレーター(Packet Tracerなど)を活用して手を動かし、過去問を繰り返し解くことで実践力を養う。
- 資格は市場価値と収入に直結する:資格手当による月収アップだけでなく、転職時の客観的なスキル証明となり、年収1000万円を目指すような上位案件への道が拓ける。
本記事で紹介したロードマップを参考に、現在の自身のレベルや目標に合った資格から着実に学習を進めてみてはいかがでしょうか。ITパスポートやCCNAといった基礎資格から始める方も、CCNPやクラウド資格で専門性を深める方も、計画的な取得が市場価値の向上につながると考えられます。 多様な現場での経験と資格取得を掛け合わせ、継続的に学び続けることで、理想のキャリアを切り拓いていくことが大切です。
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テニショクエンジニア
資格取得を、ネットワークエンジニア
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知識の証明で終わらせるのではなく、
実務経験と組み合わせることで
活きてきます。


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