
コラム
2026/5/12 (火)更新
パソコン整備士の年収相場と収入を上げるキャリア戦略

パソコン整備士の平均年収相場は約300〜500万円と考えられます。一見すると高くはないと感じるかもしれませんが、実はこの職種はIT業界で高年収を狙うための有力な登竜門となる可能性があります。300万円前後からスタートしても、現場で身につく「トラブル解決能力」は、将来的に年収600万円を超えるインフラエンジニアやITコンサルタントへの道に繋がるからです。
本記事では、リアルな年収相場から資格の活用法、年収アップの具体的な方法までを解説します。
この記事のトピックス
- パソコン整備士の年代・地域・雇用形態・職種別の年収相場と収入の実態
- 未経験から段階的にスキルアップし、年収500万円以上を目指す具体的なキャリア戦略
- パソコン整備士資格の価値と注意点、他のIT資格との比較と将来性
パソコン整備士の年収相場を属性別に解説

年代・経験年数による年収の違い
パソコン整備士の年収は、経験年数とともに上昇する傾向にあります。ただし、同じ業務を漫然と続けるだけでは頭打ちになることもあるため、計画的なスキルアップが重要です。
| 年代・経験 | 想定年収 | 特徴 |
|---|---|---|
| 20代・未経験 | 約300万〜380万円 | 研修やOJTが中心。研修充実の企業が増加中 |
| 30代・経験3年程度 | 約380万〜480万円 | トラブル対応を一人で完結できるレベル。チームリーダー等の手当も加わる |
| 40代・経験10年程度 | 約450万〜600万円 | マネジメントや高度なインフラ管理を担当 |
未経験からスタートした場合、初任給は決して高くない傾向にありますが、実務経験を積み、対応できる技術領域を広げることで昇給が見込めます。30代での転職では、前職でのマネジメント経験や顧客対応スキルが評価されれば、平均より高い水準からスタートできるケースもあります。
地域・企業規模による給与の傾向
勤務地や企業規模も年収に影響を与える要素です。
- 都市部・大手企業:年収400万〜600万円以上になることも。福利厚生が充実し、賞与が安定している傾向
- 地方・中小企業:生活コストは低いものの、給与水準も控えめ
大手メーカー系のサポート部門やSIer(システムインテグレーター)では、給与体系が整っており安定した昇給が期待できます。一方、地方の修理専門店などでは、大幅な年収アップには店長への昇進や独立といったステップが必要になることが多いです。
雇用形態による収入の違い
雇用形態によって収入の安定性と金額は大きく異なります。以下の収入目安は、弊社が行った市場・業界調査に基づく傾向値です。
| 雇用形態 | 収入目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 正社員 | 年収300万〜500万円程度 | 安定した雇用のもとで経験を積める。勤務先は大手企業から中小企業の情報システム部門、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)まで多岐にわたる |
| 派遣社員 | 時給1,500〜2,500円程度 | 専門性次第で高収入も可能だが雇用は不安定 |
| アルバイト | 時給1,100〜1,500円程度 | 経験を積む入口としては有効 |
長期的な収入安定を目指すなら正社員が基本ですが、まず派遣やアルバイトで実績を作り、正社員登用を狙うルートも現実的な選択肢です。
職種による年収の違い
パソコン整備士のスキルは様々な職種で活かすことができ、どの職種を選ぶかが年収を大きく左右します。以下の年収レンジは、弊社が行った市場・業界調査に基づく傾向値です。
| 職種 | 年収レンジ | 業務内容 |
|---|---|---|
| ヘルプデスク・修理 | 約300万〜500万円 | ユーザー対応やPC修理が中心 |
| 社内SE | 約400万〜600万円 | 自社IT環境の整備・運用 |
| インフラエンジニア | 約400万〜600万円 | サーバー・ネットワークの設計構築 |
単なるPC修理にとどまらず、社内SEやインフラエンジニアへキャリアを広げることが、年収500万円以上を目指すための現実的な方法といえます。
年収を上げるための具体的なキャリア戦略

未経験から段階的にスキルアップする方法
未経験から高年収を目指すには、段階的なアプローチが効果的です。
- 基礎習得期(1〜2年目):未経験可の求人(キッティング、ヘルプデスクなど)で業界に入り、PCの構造やOS、ネットワークの基礎を実務で学ぶ
- 実務応用期(3〜4年目):複雑なトラブル対応やサーバー・ネットワークの運用業務に挑戦。リーダー経験も市場価値を高める
- 専門特化期(5年目以降):社内SEへの転職や、セキュリティ・クラウドなどの専門分野へシフト
焦らず「できること」を着実に増やしていくことが、結果的に年収アップへの近道となります。
スキルの掛け合わせで市場価値を高める
資格を持っているだけでは大幅な年収アップは難しいのが現実です。他のスキルとの掛け合わせが効果的です。
- 整備士スキル × 英語力:外資系企業のITサポートで高い報酬が期待できる可能性
- 整備士スキル × コミュニケーション能力:プリセールスエンジニアや法人営業で重宝される
- 整備士スキル × セキュリティ知識:情報セキュリティ分野での専門性が高まる
自動車整備士など機械系の経験がある方は、「故障原因を論理的に特定する力」「専門用語を使わずに説明する力」がすでに備わっている場合があり、IT業界でも高く評価される傾向にあります。
専門分野への特化で高年収を狙う
年収600万円以上を目指すなら、PC単体の整備から一歩進んでITインフラ全体を扱う視点が求められます。
- サーバーエンジニア:Windows ServerやLinuxの構築・運用スキル
- ネットワークエンジニア:ネットワーク構築スキル(CCNA資格などが有効)
- セキュリティスペシャリスト:サイバー攻撃対策や情報漏洩防止の専門家
- クラウド・デバイス管理へのステップアップ:数千台のPCを一括設定するクラウドツール(Microsoft Intuneなど)のスキルを身につけると、市場価値は一気に高まる傾向にあります
パソコン整備士で得たハードウェア知識は、これらの上位職種に進むための土台として活用できます。
フリーランス・独立という選択肢
組織に属さない働き方として、フリーランスや独立開業もあります。出張修理や設定代行、中小企業のIT顧問などを請け負うスタイルです。 成功すれば会社員時代を上回る収入を得られる可能性がありますが、以下の点に注意が必要です。
- 集客・営業活動をすべて自分で行う必要がある
- 機材費や移動費などの経費は自己負担
- 収入が不安定になりやすい
副業として小さく始め、顧客との信頼関係を築いてから独立するなど、リスクを抑えたステップを踏むことが推奨されます。
パソコン整備士資格の価値と注意点

パソコン整備士資格は、民間団体が運営する資格です。 国家資格のように「保有が必須となる独占業務」があるものではなく、評価のされ方は企業・職域によって差があります。取得を検討する場合は、受験料に加えて会員登録費用(維持費)が発生する点も把握しておきましょう。
資格取得で得られるメリット
パソコン整備士資格を取得するメリットは、主に以下の点にあります。
- 知識の体系化:独学で「詳しい」レベルと、体系的なカリキュラムを修了したレベルでは、トラブル対応時の網羅性に差が出ることがある
- 客観的な証明:未経験からの転職活動において、「一定の基礎知識があり、学習意欲が高い人材」として評価されやすくなる
- 顧客への安心感:名刺に資格名があることで、信頼関係を築きやすくなる場合がある
特に技術に詳しくない面接官が採用を行う場合、資格は分かりやすい判断基準になりえます。 ※参考:「パソコン整備士資格とは?」(特定非営利活動法人IT整備士協会)
維持費や独占業務について知っておくべきこと
資格取得を検討する際に知っておくべき注意点があります。
- 維持費がかかる:合格後の認定を受けるには協会への入会が必要で、入会金2,000円と年会費5,000円が発生する
- 独占業務がない:電気工事士のように「この資格がないと作業できない」という法律上の規定はない
※参照:「受験から認定まで」(特定非営利活動法人IT整備士協会) これらを踏まえ、取得コストと得られるメリット(就職でのアピール、自己研鑽など)を比較検討する必要があります。
パソコン整備士の将来性と仕事内容
現場で求められる業務の流れ
パソコン整備士の業務は、単なる部品交換だけではありません。一般的な流れは以下のとおりです。
- ヒアリング:「どんな症状か」「いつから発生したか」を聞き出す
- 診断・切り分け:ハード故障か、ソフト問題か、ネットワーク起因かを特定
- 修理・対応:パーツ交換だけでなく、クラウドツールの設定、セキュリティソフトの導入、リモートからのトラブル解決など、高度なITスキルを実践
- 検証・報告:正常動作を確認し、顧客へ説明・引き渡し
特に重要なのは、専門用語を使わずに分かりやすく説明する力です。「データは消えないか」といったユーザーの不安に寄り添うコミュニケーション能力が現場では求められます。
AI時代における需要の見通し
「AIに仕事を奪われないか」という懸念がありますが、パソコン整備士の仕事はすぐにはなくならないと考えられます。
- 物理的な修理(パーツ交換、配線トラブル)は人の手が必要
- 現場ごとの複雑な環境設定はAIだけでは対応が難しい
- DX推進によりIT機器の導入台数は増加傾向にあり、保守人材の需要は底堅い
むしろ、AIを活用して効率的に診断を行える整備士の価値は今後高まる可能性があります。
まとめ
パソコン整備士という仕事は、単なる「修理屋」ではありません。あらゆる企業のITインフラを支える「技術の専門家」への第一歩となる職種です。 平均年収は約300〜500万円程度ですが、スキルアップ次第で年収600万円以上も十分に視野に入ります。ポイントは、PC修理の枠にとどまらず、社内SEやインフラエンジニア、クラウド・デバイス管理といった領域へキャリアを広げていくことです。 未経験からのスタートであっても、研修制度が充実したSES(顧客先に派遣・常駐する形態)や正社員型派遣を活用すれば、様々な現場で実戦経験を積むことができます。まずは現場に飛び込み、トラブル解決能力を磨いていくことが、将来の年収アップにつながります。 「パソコンが好き」「人の役に立ちたい」という気持ちがあれば、それはIT業界で活躍するための大きな武器です。未経験歓迎の求人や研修制度が整った企業を活用し、まずは一歩を踏み出してみてください。そこで得られる経験は、数年後のあなたに大きな年収アップという形で返ってくる可能性があります。
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