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2026/5/12 (火)更新

未経験からインフラエンジニアへ!おすすめの資格10選から実践力まで磨くロードマップ

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未経験からインフラエンジニアへ資格取得ロードマップ
監修者:茂神 徹

「未経験からインフラエンジニアを目指したいけれど、何から手をつければいいかわからない」「文系出身でIT知識が全くない状態でも、資格を取れば転職できるのだろうか」

このような不安を感じている方は多いかもしれません。IT業界、特にインフラエンジニアの職種は専門性が高く、ハードルが高そうに見えることがあります。

結論からお伝えすると、未経験からインフラエンジニアを目指す場合、資格取得は強力な武器となる可能性があります。 なぜなら、実務経験を持たない未経験者にとって、自身のポテンシャルと基礎知識を客観的に証明する有効な手段の一つが資格だからです。しかし一方で、資格を持っているだけでは採用に至らないケースがあるのも事実です。

この記事では、未経験者がインフラエンジニアとしてキャリアをスタートさせるために、具体的にどの資格をどのような順序で取得すべきか、そして資格だけでは埋められない実践力をどう身につけるかについて、詳しく解説します。

この記事のトピックス
  • インフラエンジニアに資格が有効な理由と、転職市場での評価が高い主要資格の種類・難易度
  • 未経験者が効率よく学ぶための資格取得ロードマップと学習順序
  • 資格だけでは不十分な「実践力」を身につけるための具体的な方法とポートフォリオ作成のコツ

インフラエンジニアに資格が必要な理由と仕事内容

インフラエンジニアを目指すにあたり、まずは仕事内容を正確に理解し、なぜ資格取得が有効な戦略となるのかを把握しておくことが大切です。

インフラエンジニアの仕事内容と求められるスキル

インフラエンジニアの仕事は、ITサービスの基盤(インフラ)を支えることであり、家づくりに例えると「土地を整備し、電気・ガス・水道を通す」ような役割を担います。業務フェーズは大きく「要件定義」「設計」「構築」「運用」「保守」の5つに分かれます。 「設計・構築」では、要件に合わせてサーバーやネットワーク機器を選定し、システムを作り上げます。 「運用・保守」では、システムが24時間365日止まらないように監視し、トラブルが発生した際に対応します。ただし、現場によって働き方はさまざまで、平日日中中心の運用チームもあれば、夜間は別チームが担当する体制もあります。扱う技術領域は、物理的なサーバーやネットワーク機器から、クラウドサービス、セキュリティ対策まで多岐にわたります。 未経験者がいきなり高度な設計を任されることは稀ですが、現場では専門用語が飛び交います。「IPアドレス」「DNS」「Linuxコマンド」といった用語や仕組みを体系的に理解していることは、現場で指示を正しく理解し、業務を遂行するための前提条件となる場合が多いです。そのため、広範な基礎知識を効率よく学べる資格学習が推奨されるのです。

「資格はいらない」説の真実と未経験者にとってのメリット

インターネット上やSNSでは、「エンジニアに資格は不要」「現場で覚えるのが一番」という意見を見かけることがあります。しかし、これは多くの場合、すでに実務経験があり、実績でスキルを証明できるベテランエンジニアに当てはまる話であると考えられます。 実績のない未経験者にとって、資格は以下のような重要な役割を果たす可能性があります。

  1. 最低限の知識レベルの証明:現場で使われる共通言語を理解しており、教育コストが比較的低く済む人材であることを示せます。
  2. 学習意欲とポテンシャルの証明:決して簡単ではない技術資格を、独学やスクールを通じて自力で取得したという事実は、高い学習意欲や課題解決能力の証明になり得ます。
  3. 書類選考の通過率向上:採用担当者は多くの応募書類に目を通します。その際、資格欄に関連資格の記載があることは、客観的な判断材料としてプラスに働く傾向があります。

年収やキャリア形成における資格の効果

資格取得は、転職活動時だけでなく、入社後の待遇やキャリア形成にも良い影響を与える可能性があります。 多くのIT企業では、CCNAやLinuC、AWS認定といった特定の資格保持者に対し、月額数千円から数万円の資格手当を支給しているケースがあります。また、資格取得時に受験料を補助したり、合格祝い金を支給したりする制度を設けている企業も少なくありません。 さらに、キャリアアップの観点からも重要です。未経験者はシステム監視などの運用業務からスタートすることが多いですが、ここは「システムが実際にどう動いているか」「どんな時にトラブルが起きるか」を現場で学べる貴重な期間でもあります。 この経験を土台にしつつ、上位資格を取得し続けることで、より高度な構築・設計業務へのステップアップが叶いやすくなったり、好条件での転職に繋がりやすくなったりする傾向にあります。資格をマイルストーンにすることで、目指すべきキャリアの道筋が明確になる点は大きなメリットといえるでしょう。

未経験者におすすめの資格一覧と難易度比較

インフラエンジニア向けの資格は多岐にわたりますが、未経験者がすべてを取る必要はありません。ここでは、転職市場での評価が高いとされる資格を厳選して紹介します。まずは全体像を一覧で把握し、その後、主要な資格について詳しく解説します。

インフラエンジニア向け主要資格の一覧

以下は、未経験者から中級者までが取得を検討すべき主要資格の一覧です。自身の目指すキャリアや現在の知識レベルに合わせて、優先順位を決める際の参考にしてください。

資格名難易度受験費用(税込目安)学習時間目安領域特徴
ITパスポート7,500円 ※150〜100時間IT全般IT全般の基礎教養。エンジニアへの第一歩として入りやすい。
基本情報技術者試験★★7,500円 ※1100〜200時間IT全般ITエンジニアの登竜門。アルゴリズムやプログラミングの基礎も学べる。
CCNA★★★330USD(税抜/為替により変動)※2160〜200時間ネットワークネットワークのド定番。シミュレーション形式の実技もあり実践的。
LinuC / LPIC Lv1★★16,500円(1科目)※3100〜150時間サーバー/OSLinuxサーバー操作の基礎。コマンド暗記が必要だが、PCで練習しやすい。
LinuC / LPIC Lv2★★★16,500円(1科目)※3150〜200時間サーバー/OSLinuxのより高度な管理スキル。サーバー構築やトラブルシューティング能力を証明。
AWS CLF★★100USD(税抜/為替により変動)※450〜80時間クラウドAWSの入門資格。クラウドの基本概念を幅広く学べる。
AWS SAA★★★150USD(税抜/為替により変動)※4150〜200時間クラウド設計知識重視。モダンな現場で高く評価される傾向がある。
AWS SOA★★★150USD(税抜/為替により変動)※4150〜200時間クラウド運用担当者向け。監視、デプロイ、トラブルシューティングに特化。
Azure Fundamentals (AZ-900)★★13,750円 ※550〜80時間クラウドMicrosoft Azureの入門資格。Microsoft製品との親和性が高い環境で有効。
Google Cloud Associate Cloud Engineer★★★125USD(税抜/為替により変動)※6100〜150時間クラウドGoogle Cloudの実務者向け資格。データ分析やAI/ML基盤で強みを持つ。

※1 参照:「【ITパスポート試験】受験要領」「基本情報技術者試験」(IPA 独立行政法人 情報処理推進機構)
※2 参照:「シスコ認定試験」(Cisco)
※3 参照:「LinuC(リナック)の受験ご案内」(LPI-Japan)。レベル1認定には「101試験」と「102試験」の2科目合格が必要なため、合計費用は2倍となります。
※4 参照:「AWS 認定受験者に役立つ情報と関連ポリシー」(Amazon Web Services)
※5 参照:「試験 AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals」(Microsoft)
※6 参照:「Associate Cloud Engineer 認定資格」(Google Cloud) ※ベンダー資格の受験料はUSD(米ドル)ベースで設定されているものが多く、為替レート(円安・円高)の影響や主催団体の改定により変動する可能性があります。受験申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

ネットワークの登竜門:CCNA

CCNA(Cisco Certified Network Associate) は、世界最大手のネットワーク機器メーカーであるCisco Systems社が認定する資格です。ネットワークエンジニアを目指すなら、まず名前が挙がる登竜門的な存在です。 この資格の最大の特徴は、単にCisco製品の操作方法を覚えるだけでなく、TCP/IP、IPアドレッシング、ルーティング、スイッチングといったネットワーク通信の基礎概念を網羅的に学べる点にあります。ITインフラにおいてネットワークの知識は必須であり、どの現場に行っても通用する普遍的なスキルです。 求人市場での需要も高く、多くの企業で「必須」または「歓迎」スキルとして挙げられています。取得には160〜200時間程度の学習が必要と言われており、決して簡単な試験ではありませんが、取得すれば「ネットワークの基礎がしっかりと身についている」と評価される可能性があります。

サーバー操作の必須スキル:LinuC / LPIC

Webサイト、業務システム、スマートフォンアプリの裏側など、世界の多くのシステムはLinux(リナックス)というOS(基本ソフト)で動いています。WindowsやMacとは異なり、主に文字ベースのコマンド(CUI)で操作するため、専門的なスキルが必要です。 このLinuxの操作スキルやシステム管理能力を証明するのが、LinuC(リナックス技術者認定試験)LPIC(Linux技術者認定試験) です。日本国内の市場ニーズに合わせて最適化されたLinuCと、国際標準のLPICがありますが、レベル1の内容はどちらもLinuxの基本操作、ファイル管理、ユーザー管理などを扱います。 レベル1を取得することで、実務で毎日行うような基本的なサーバー操作ができることを証明できます。サーバーエンジニアやクラウドエンジニアを目指す場合、Linuxの知識は避けて通れないため、優先的に取得すべき資格の一つといえるでしょう。

クラウド時代の必須知識:AWS認定

企業のITシステムは、自社でサーバーを持つ「オンプレミス」から、インターネット経由で利用する「クラウド」へ急速に移行しています。そのクラウド市場でトップシェアを誇るのがAmazon Web Services(AWS)です。 AWS認定資格は、クラウドの専門知識を証明するもので、価値が高まっていると考えられます。未経験者には以下の2つのレベルが推奨されます。

  • AWS Certified Cloud Practitioner (CLF):入門レベル。クラウドの概念やAWSの基本サービス全体像を理解するのに適しています。
  • AWS Certified Solutions Architect – Associate (SAA):中級レベル。具体的な設計知識が問われ、転職市場での評価が非常に高い資格です。

ただし、クラウドはネットワークやサーバーの知識が土台となって成立しています。そのため、CCNAやLinuCで基礎を固めた後に挑戦する方が、理解がスムーズに進む可能性があります。

その他のクラウド資格:Azure・Google Cloud

AWS以外にも、Microsoft AzureやGoogle Cloudといった主要なクラウドプラットフォームがあり、それぞれ認定資格を提供しています。 Azure Fundamentals (AZ-900) は、Microsoft Azureの入門資格です。Microsoft 365やWindows Serverなど、Microsoft製品を多く利用している企業では、Azureを採用しているケースも多いため、そうした環境を目指す場合に有効です。 Google Cloud Associate Cloud Engineer は、Google Cloudの実務者向け資格です。データ分析やAI/機械学習の基盤としてGoogle Cloudを採用する企業も増えており、そうした領域に興味がある場合は選択肢に入るでしょう。 どのクラウドを学ぶべきかは、志望する企業や業界によって異なりますが、まずはシェアの高いAWSから始め、必要に応じて他のクラウド資格を追加していくアプローチが効率的と考えられます。

最短で転職するための資格取得ロードマップ

資格は手当たり次第に取れば良いわけではありません。知識を積み上げる順番を意識することで、理解度が深まり、挫折しにくくなる可能性があります。 インフラの世界は「土台(OS/ネットワーク)→ 応用(クラウド)」の順で学ぶのが最短ルートです。クラウドは便利なサービスですが、その裏側ではサーバーやネットワークの技術が動いています。土台を飛ばしてクラウドだけを先に学ぶと、現場での障害対応などで知識不足に陥り、詰まりやすくなる傾向があります。

ステップ1:IT基礎知識の習得

いきなりCCNAなどの専門的な技術書を読み始めると、専門用語の多さに圧倒されて挫折してしまう可能性があります。IT知識に全く自信がない場合、まずはITパスポート基本情報技術者試験の学習からスタートすることを選択肢に入れてみてください。 この段階の目的は、詳細な設定技術を覚えることではなく、IT業界の全体像と共通言語を把握することです。「サーバーとは何か」「IPアドレスとは」「データベースの役割」といった基本的な概念を、図解の多いテキストで学びましょう。 基本情報技術者試験の学習を通じて、「コンピュータは2進数で動いている」「ハードウェアとソフトウェアの関係」といった根本原理を理解しておくと、その後のLinuxやネットワークの学習で「なぜそうなるのか」が理解しやすくなり、吸収スピードが上がります。

ステップ2:OS(Linux)とネットワークの基礎固め

インフラエンジニアとしての核となるスキルセットを作るフェーズです。ここでは、LinuC/LPIC レベル1、またはCCNAの取得を目指します。 「どちらを先に取るべきか」はよく議論になりますが、まずはLinuC/LPICから着手するのが比較的スムーズかもしれません。理由は、自宅のPCに仮想環境を作ることで手軽にLinuxを動かすことができ、自分が打ったコマンドの結果が画面ですぐに確認できるため、学習の楽しさを感じやすいからです。 一方で、ネットワーク(CCNA)は目に見えないデータの流れを扱うため、概念の理解に苦労する場合があります。 重要なのは、最終的に「サーバー(OS)」と「ネットワーク」の両方の知識が必要になるという点です。どちらか一方だけではシステムは動きません。片方を取得したら、もう片方の学習に進むことで、知識同士が繋がり、より深い理解へと変わっていくでしょう。

ステップ3:クラウド知識の付加

サーバーとネットワークの基礎が固まったら、現代のインフラに不可欠なAWS認定(SAAなど)で知識をアップデートします。 クラウドサービス(AWS)は、魔法のように便利なものに見えますが、実は仮想化されたサーバーやネットワークの集合体です。ステップ2で学んだ知識があれば、AWSの管理画面でVPC(仮想ネットワーク)を作成したり、EC2(仮想サーバー)を立ち上げたりする操作が、「何をしているのか」手に取るようにわかるはずです。 逆に、基礎がないままAWSの操作方法だけを覚えても、トラブルが起きた際に対応できないリスクがあります。基礎(オンプレミス知識)× 最新技術(クラウド)の掛け合わせこそが、市場価値の高いエンジニアへの近道と考えられます。

注意点:「一点突破」で進める重要性

資格取得を目指す際、早く結果を出したい焦りから、複数の資格勉強を並行して進めてしまう方がいます。しかし、未経験者にとって、慣れない専門用語を一度に大量に詰め込むことは、混乱を招き、共倒れになるリスクが高いです。 学習効率を最大化するためには、「今はLinuCレベル1に集中する」と決めたら、他の参考書には手を出さず一点突破することを強くおすすめします。 一つの資格に合格するという成功体験を得ることは、自信に繋がり、次の学習へのモチベーションになります。特に働きながら学習する場合は、限られた時間を分散させず、一つずつ確実にクリアしていくことが、結果的に最短ルートになる場合が多いです。

「資格+α」で差をつける実践スキルの磨き方

現実には、資格を持っているだけでは「即戦力」とは見なされない場合が多いです。多くの未経験者が資格を取得している今、採用担当者の目を引くのは「手を動かした経験」と考えられます。

なぜ「資格だけ」では不十分なのか

資格は知識の証明にはなりますが、それだけで「実務ができる」と見なされるわけではありません。特に選択式の試験(CBT方式)の場合、用語の暗記や過去問の反復練習だけで合格できてしまうことがあります。 しかし、実際の現場で求められるのは「手を動かして構築する力」や「エラーが出たときに原因を特定して解決する力(トラブルシューティング)」です。面接で「資格の勉強で用語は知っています」と答えるのと、「実際に自分でサーバーを構築し、エラーと格闘しながらWebサイトを公開しました」と答えるのでは、評価に大きな差が出る可能性があります。資格で得た「点」の知識を、実践を通じて「線」や「面」にする作業が必要です。

仮想環境でLinuxを触ってみる

実践の第一歩としておすすめなのが、自分のPCの中に「仮想マシン」を作ることです。VirtualBoxなどの無料仮想化ソフトや、Windows 10/11に標準搭載されているWSL(Windows Subsystem for Linux)を使えば、高価な機材を買わなくても、手軽にLinux環境を構築できます。 実際にAlmaLinux、Rocky Linux、UbuntuといったLinux OSをインストールし、「黒い画面(ターミナル)」でコマンドを叩いてみましょう。ユーザーを作成したり、ファイルの権限を変更したり、Webサーバーソフト(ApacheやNginx)をインストールして設定ファイルを書き換えたりします。 設定を間違えて動かなくなっても、自分のPC内の仮想環境なら何度でも作り直せます。「壊して、直す」という試行錯誤こそが、教科書だけでは得られない、エンジニアとしての肌感覚を養ってくれるはずです。

AWS無料枠でクラウドを体験する

ローカル環境での操作に慣れてきたら、次はAWSの無料利用枠を活用して、実際のクラウドインフラ構築に挑戦してみましょう。 ※注意:AWSには無料枠がありますが、設定を間違えると高額な請求が発生するリスクがあります。利用前に必ずAWS公式サイトで最新の無料条件を確認し、予期せぬ請求を防ぐために「AWS Budgets」などで請求アラート(予算設定)を最初に設定することを強く推奨します。 具体的には、以下のような構成を自分で作ってみるのがおすすめです。

  1. VPC(仮想ネットワーク)の作成:自分専用のネットワーク空間を作る。
  2. EC2(仮想サーバー)の起動:Linuxサーバーを立ち上げる。
  3. Webサーバーの構築:Webページが表示されるようにソフトを設定する。
  4. セキュリティグループの設定:インターネットからアクセスできるようにファイアウォールを開ける。

この一連の流れを経験することで、「ネットワーク」「サーバー」「セキュリティ」の知識がどのように連携してシステムとして機能するのか、実体験として理解できる可能性が高まります。

ポートフォリオとしての「技術ブログ」作成

実践して学んだ内容は、必ずアウトプットとして残しましょう。自分が構築した環境の構成図、実施した設定手順、つまづいたエラー内容とその解決方法などを、技術ブログ(Qiita、Zenn、Noteなど)に記事として投稿するのです。また、学習の中で書いたコードや設定ファイルは「GitHub」というサービスに保存し、そのURLを公開するとさらに効果的です。インフラエンジニアでもコード管理能力が問われる傾向にあるため、モダンな開発手法への適応力をアピールできます。 これを職務経歴書にURLとして記載すれば、強力なポートフォリオ(作品集)になります。採用担当者は技術力だけでなく、「ドキュメント作成能力」「論理的に説明する力」「継続的に学習する姿勢」も見ています。 「未経験ですが、ここまで自分で調べて手を動かしました」という証拠を提示できれば、実務経験の不足を補い、他の応募者と大きく差をつけることができるでしょう。

よくある質問

30代未経験からでも資格を取れば転職できますか?

可能性は十分にあります。 一般的に未経験からの転職は20代が有利とされていますが、30代であっても諦める必要はありません。30代には、社会人としての経験、ビジネスマナー、折衝能力、後輩指導の経験といった強みがあります。 資格取得によって技術習得への高い意欲を証明しつつ、前職で培ったポータブルスキル(業種を問わず通用する能力)をアピールすることが重要です。「なぜ今エンジニアなのか」という志望動機を明確にし、資格とポートフォリオで本気度を示すことが、採用の決め手になる場合があります。

文系出身で数学が苦手ですが、資格取得は難しいですか?

インフラエンジニアに高度な数学知識は必須ではありません。 業務で複雑な数式を解くような場面はほとんどないといってよいでしょう。必要なのは数学的な計算能力よりも、**論理的思考力(ロジカルシンキング)**です。「AだからBになり、その結果Cになる」といった因果関係を整理する力が求められます。 資格試験には「2進数」や「サブネット計算」など数字を扱う問題も出てきますが、これらは計算のルールさえ覚えれば文系の方でも十分に理解できるレベルです。実際、文系出身で第一線で活躍しているインフラエンジニアは非常に多く存在します。

資格を取っても実務経験がないと意味がないと言われましたが?

それは必ずしも正確ではありません。確かに、即戦力を求める求人では実務経験が重視されます。しかし、未経験者を採用する枠(ポテンシャル採用)においては、評価基準が異なります。 企業は「今はできなくても、将来できるようになりそうな人」を探しています。その際、何もしていない人よりも、資格を取得して基礎知識を持っている人の方が、「教育コストが低い」「自走力がある」と判断されやすいのは明らかです。「実務経験がないからこそ、資格と個人学習(ポートフォリオ)でカバーする」という前向きな姿勢で臨むことが大切です。

まとめ

未経験からインフラエンジニアへの道は、決して楽なものではありませんが、正しい手順で学習を進めれば、確実にキャリアを切り開ける可能性があります。 最後に、資格取得と転職成功のためのポイントを改めて整理します。

  • 学習順序を意識する:インフラは「土台(OS/ネットワーク)→ 応用(クラウド)」の順で学ぶのが最短です。まずはIT基礎(ITパスポート等)で全体像を掴み、次にOS(LinuC)とネットワーク(CCNA)で足元を固め、最後にクラウド(AWS)で付加価値をつけるというステップアップが効果的です。
  • 一点集中で成功体験を:複数の資格に手を出さず、一つずつ確実に合格を勝ち取ることで、自信とモチベーションを維持しましょう。
  • 手を動かすことを恐れない:テキストを読むだけでなく、仮想環境やクラウドの無料枠を使って実際にサーバーを構築してみることが、真の実力に繋がります。
  • アウトプットでアピール:学習の過程を技術ブログやGitHubに残し、ポートフォリオとして活用することで、採用担当者に熱意と能力を伝えられます。

まずは書店でLinuCやCCNAのテキストを手に取ってみる、あるいはPCにVirtualBoxをインストールしてみる。そんな小さな一歩から始めてみてはいかがでしょうか。その行動の積み重ねが、将来性のあるインフラエンジニアとしてのキャリアにつながるはずです。

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